馬坂(板橋区大門)
現在の坂の姿は新大宮バイパスの側道。 この馬坂の途中にある安部自動車には1980年代から何度か来ていた。 当時エンジンオイル添加剤が流行しており、マイクロロンは高くて買えない、フロンティアでは効果がいまひとつということで、東京でも2,3ヶ所でしか売っていない商品(ミリテック)をここまで買いに来ていたのである。しかし当時はこれが馬坂だなどとは考えもしなかった。
写真の左側の側道が馬坂である。 もともとこの東側にはしったり坂というとてつもない急坂があった。 しかしとても馬が荷を積んで上れないということで、後に開かれたのがこの馬坂だと伝えられる。しかし馬車や牛車で道がでこぼこになって人が歩きにくく、そのため当時の人々は急なしったり坂を使っていた。昭和中期まではそんな道路状況だったという。
本当の馬坂の道筋は安部自動車の辺りから下は反対車線の方に大回りをして、Uターンをするように東に回り込んでいた。馬坂を下ると西側には大きな池があったが、現在も一部が残されている。(赤塚城址公園内)
新大宮バイパスで本来の馬坂の大半は削り取られて切通しになってしまった。昭和30年代の航空写真を見ると、この辺りは林と畑が広がる田園地帯であった。
photo : 2016/11/6
| 固定リンク | 0
コメント