鷹番の坂(板橋区徳丸)
現在の徳丸通りの前谷戸川以北の上りが鷹番の坂。 坂下の徳石公園は道路よりも一段低い場所にあり、前谷津川の暗渠が道路下のトンネルになっている。 つまり坂下が土手道になっていてすでに川の面から数m高いところにあるのである。
鷹番の坂は緩やかに上っていく。東隣の天神坂と同じ崖線を上っているとは思えない緩やかさである。 鷹番の坂はもともと天神坂が急すぎるので開かれた坂で、崖線を斜めに上っているから傾斜が緩やかなのである。
江戸時代この辺りの徳丸ヶ原は徳川将軍の鷹狩り場で、鷹番が多くいたのだろう。 それが坂の名の由来になったと考えるのが自然である。 窪口の庚申塔という古い石塔がこの鷹番の坂の上にある安楽寺の参道にいつからか移転され、さらに平成17年に徳丸三ツ和公園に移設された。 もとは寛永7年(1750)年の庚申信仰のもので、徳丸講中12人というから小さな村の集落というものだったと想像される。
photo : 2016/11/12
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コメント
名のある坂とはしりませんでした。「槇の道」はめずらしいので知っていたのですが。
道や坂の「名」を知ると親近感が増しますね。
投稿: | 2022年7月15日 (金) 12時43分
お読みいただきありがとうございます。現在は徳丸通りという生活幹線になっていますね。ここから東側は急な崖で階段が沢山あります。徳丸の魅力的なところだと思います。
投稿: ぼのぼのぶろぐ管理人 | 2022年7月15日 (金) 21時26分