だらだら坂(板橋区向原)
小竹向原駅は1983年に営団地下鉄有楽町線の駅として開業、後に西武の乗入も始まったが、都内でもかなり後発の駅である。駅周辺は石神井川の支流、えんが堀の流域。 もともとの名前は江川とも言われる。江古田駅北側と南長崎辺りを水源とした小川だが、1970年前後に暗渠化された。従って小竹向原駅は相対的な低地にある駅になる。
駅の南側に出て、向原小学校と向原ゴルフセンターの間を上る。 ここがだらだら坂である。 傾斜地にある小学校のプール脇の道で、この塀も例の耐震補強工事のなされていない壁のように見える。 このプールの壁の手前がえんが堀の暗渠。傾斜はだらだらというには勾配がある。
このだらだら坂の道は古道で、上板橋村から長崎村へのメインルートだった。のどかな農村でまばらに家があるような風景が昭和の中期まで続いた。鉄道の開設からもわかるように、この地域に家が立ち並び人口が増えたのは1980年代である。 小学校の開校は1963年だが、やはり1980年代に校舎を増設して人口増加に対応している。
板橋区の資料によると、だらだらと長いのでだらだら坂と呼ばれたとある。またこの道は台道道と呼ばれ、北に行けば石神井川の台橋を渡り川越通りに出る。南は江古田通りに出る、とある。
photo : 2018/4/8
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