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2018年11月16日 (金)

蝉坂(大田区上池台)

上池台の蝉坂の道筋は江戸時代からの古道。  池上本門寺から長原まで続く道で、崖線下の低地をなぞるように北上してきた後、蝉坂で崖線を始めて上る。 昭和に入ってからの耕地整理で道幅は広がったが、大正時代以前の地図でも切通しで等高線の詰まった崖線を上る様子が見て取れる。

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大田区のHPには次のように書かれている。 「耕地整理以前からの古い道。坂名は、付近一帯が「池上村蝉山」と呼ばれていたことから名づけられたものと思われる。上池台三丁目41番と42番の間の「洗足流れ」という水路にかかる橋は蝉山橋と名づけられているが、これも蝉山の地名によるものだろう。」

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上の写真はその水路だが、これは洗足流れではなく、そのまた支流の鸛の巣流れである。 小さな支流だが暗渠ははっきりと極楽寺先までついているが、その先で不明になる。坂下のバス通りを昔は「学研通り」と呼んだのだが、学研がなくなって道の名前も消えた。 その学研通りは谷筋にあり、その谷を削ったのが鸛の巣流れである。

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蝉坂はカーブしたのちに勾配を増す。 坂下が12mで坂上が32m、それを200mで上るので勾配はおよそ10%ということになる。 近辺では蝉坂から北側の坂はほとんど勾配が二桁%でどれも見事な坂道になっている。 鸛の巣流れという数十センチの幅の水流がここまでの谷を形成するのは驚きであるが、都内にはそういう谷が多い。

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坂上と坂途中に標柱がある。 「この坂の付近一帯を、もとは蝉山と言っていた。坂名の由来はこれによったらしい。付近に蝉山橋もある。」と書かれている。 蝉山橋というのは2枚目の写真の場所に架かっていた橋の名前である。

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蝉坂の北にもう一つの谷がある。 谷の源頭は小池公園といい、広い池に水鳥が沢山いる市民の憩いの場になっている。かつては洗足池を大池と呼びこちらを小池と呼んだのが名残り。ここから細流が流れているが、大半は暗渠。 景色のよい坂道もあるがどれも無名である。

photo: 2017/5/3

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