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2018年11月29日 (木)

さいとう坂(豊島区南大塚)

あさみ坂の坂下の道を南東に進むと高い墓地の塀が見えてきます。 東福寺というお寺の境内を囲む擁壁になっています。 塀沿いに緩やかに下っていく路は程よい曲がり具合で古道の感じがしますが、江戸時代の東福寺はもっと南西の矢端川までが境内だったようです。観光山慈眼院東福寺の創建年代は不明ですが、元禄4年(1691)に当地へ移転してきました。

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そのまま塀沿いを進むと階段と山門があります。両脇の石碑は道標にもなっています。「左 巣鴨庚申塚、向 巣鴨監獄道、右 大塚道」と彫られた明治37年のもの。巣鴨監獄道とは現在のサンシャインシティにあった巣鴨拘置所のことです。またその傍には「疫牛供養塔」もあり、これはこの山門と矢端川の間が明治から大正にかけて牧場だった痕跡です。

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山門を見上げるとここが矢端川の崖線だったことがわかりますが、その先の巣鴨小学校角の路地を巣鴨方面に上るのがさいとう坂です。曲がりながら崖線を上っていくさいとう坂の坂下には坂名の石塔があります(写真上右端)。 この坂は古い道っぽいのですが実は関東大震災以降に開かれた道でした。

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坂名の由来は、このあたりの土地所有者であった斉藤さんがその一部を寄付したおかげでこの坂が開通したことによります。坂名の石塔が立てられたのは昭和37年ですが、もちろん坂はそれ以前のもの。

坂下の標高は16m、坂上が27mで勾配は11%あります。矢端川の河岸段丘の崖線を感じられる坂で、東京の微地形の面白さがあります。

photo : 2018/9/19

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