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2018年11月24日 (土)

権現坂(大田区東雪谷)

大田区東雪谷には無名の坂を含めて魅力的な坂道が豊富にあります。というのもここは呑川水系が削り取った谷が切れ込んでいて、標高10mの低地と標高30mの台地とがはっきりと分かれているからなのです。 人々は台地に住み、低地の田んぼで米を作って生計を立てていました。当然台地と低地を結ぶ道は沢山出来るわけで、それは農業用地が宅地に変わってもそのまま残り、さらに坂道を増やしていくことになったという訳です。

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その中で権現坂は他の坂とは性格が違う坂道です。 というのも他の坂は低地と台地を繋ぐように通っているのですが、権現坂は斜面を斜めに上っていきます。 他の坂が北東に向かって上るのに、この坂は北西に向かって90度違った方向に上っていくのです。

これは東雪谷三丁目から四丁目の一部が湾のようにえぐれているからです。しかしこのえぐれがどうしてできたのかはわかりませんでした。

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坂の勾配を見れば権現坂よりも周りの無名坂の方が急です。 にもかかわらずここには権現坂という名前が付きました。 坂の標柱には次のように書かれています。

「この付近に、権現社があり、その地をもとは権現山とよんでいた。坂道は大正末期に行われた耕地整理によって出来たものであるが、地名に由来して名づけられた。」

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この付近にあったという権現の痕跡を探してみましたが皆目見当がつかず断念。明治大正の地図をじっくり見てみましたが、それでも何も手掛かりはありません。 何となくすっきりしない坂名でした。石川町の稲荷坂のような手掛かりが見つかると嬉しいのですが。

坂の高低差は10mほど、それを100mで上るので、平均勾配は10%ですが、標識には14%と書かれています。 しかしながら、そんなにきつい坂という印象はありません。

photo : 2017/2/26

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