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2018年11月27日 (火)

稲荷坂(大田区北千束)

大田区には3つの稲荷坂があります。石川町の稲荷坂、上池台の稲荷坂、そしてこの北千束の稲荷坂。 その中で、稲荷神社が現存するのはかろうじて上池台の玉倉稲荷のみです。 石川町の稲荷はその痕跡を見つけましたが、ここ北千束の稲荷坂の稲荷は跡形もありません。

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大田区のHPによると

「この坂道は古くからあり、道幅は9尺(2.7m)くらいであったが、耕地整理により4間(7.3m)に拡幅され、現在の道になった。坂の付近に稲荷社があったのが坂名の由来であると伝えられるが、大正ごろには稲荷社は既になかったといわれている。」

とあります。 明治時代の地図を確認してみたが、社の記号は見つかりませんでした。

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しかし、明治時代の地図には坂の途中に学校がありました。 江戸時代のこの辺りは石川村、明治になって馬込村になりました。坂沿いには洗足池に流れ込む沢があり、清水窪の湧水の沢と坂下で合流していました。 大正期の地図を見ると、この稲荷坂脇の窪地を狢窪(むじなくぼ)と呼んでいたようです。 そういう怪しいものが出そうな場所だったのでしょう。

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ちなみに洗足池にはもう一つ沢が流れ込んでおり、それは環七と中原街道の角にあるオリンピックの敷地にあった湧水池からの沢でした。 その湧水は大正時代に埋められてしまったようですが、北にある清水窪弁財天の湧水は今もこんこんと湧いています。ここは武蔵野台地の関東ローム層の湧水の典型的な場所で、標高30mの地層から水が湧いています。

photo : 2017/1/15

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