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2018年11月 1日 (木)

赤パッケ坂(板橋区赤塚)

首都高速5号池袋線が新大宮バイパスと合流するところは小山になっている。 岬の突端のような地形で、ここは塚なのだろうか?と訪問時は考えたが、資料を探してもその説は出てこない。 もっともこの辺りからは縄文時代以降の発掘物が出ているので、他の崖線同様に古くから人間の営みがあった場所であることは確かだ。

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バイパス側からアプローチするといきなり崖になっている。この崖を階段で昇り降りするのが赤パッケ坂である。「パッケ」というのは崖の意味の「ハケ」「バケ」の転訛だろう。そして赤は「赤土」を意味するので、赤土の崖ということになる。 坂下には赤塚城址があり、溜池のある赤塚溜池公園になっている。

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昔はこの溜池に南から沢が流れ込んでいたようで、その沢がこのパッケを形成したものであろう。戦前の地図にはこの水線がはっきりと記されている。 太古の源頭は赤塚体育館の辺りのようだが、沢として水線が出てくるのは現在の美術館入口辺りからである。 その少し南の赤塚不動の滝の場所には湧水があり、かつては滝のように流れていたという。

photo : 2016/11/6

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