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2018年12月 1日 (土)

稲荷坂(杉並区下井草)

井草周辺の古道に石神道(しゃくじみち)・遍路道(へんろみち)という古道があります。 旧早稲田通りがそれにあたり、江戸時代から大正にかけての主要道でした。 早稲田通りから右折して稲荷坂を上り、下井草駅の手前(ユニクロの交差点)で北西に曲がります。練馬の長命寺(練馬区高野台)へお遍路さんが通った道でした。石神道は新青梅街道で曲がり西の石神井に向かう道で途中同じ道になります。

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稲荷坂は高低差が少ない坂ですが、妙正寺川から下井草駅に向かっては上り坂になります。 坂名の由来は、坂の途中東側に銀杏稲荷神社があることに由来します。昔は200坪の境内を有したと伝えられますが、今は数坪の敷地しかない屋敷神のような小さな神社です。

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道路から奥まった民家の間にあり、銀杏の木はありますが、上部が折れて数mの高さです。 この銀杏稲荷はかつては旧下井草村の鎮守で、神社の裏山には大きな銀杏の木があったそうです。創建は元和2年(1616)で、江戸時代は妙正寺の別当として管理されていました。 小さな稲荷ですが歴史あるだけに祭りは盛大と聞きます。

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稲荷坂と呼ばれたのは戦前までですがが、高度経済成長期にかけてはこの坂下の松下橋脇に牧場がありました。搾乳し、牛乳の販売までしていたらしいのですが、昭和30年代末には消えています。 とはいえ牧場はその昔、赤坂日枝神社の辺りにも、渋谷にもあって、開発と共に徐々に郊外に移転を強いられてきたのが歴史。今は練馬の小泉牧場が23区内唯一残る牧場となってしまいました。

photo : 2018/11/23

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