« 淀橋(神田川 中野区中央/新宿区西新宿) | トップページ | 十二社熊野神社(新宿区西新宿) »

2019年1月25日 (金)

日枝神社(千代田区永田町)

江戸の三大祭りと言えば、神田明神、深川富岡八幡宮、赤坂日枝神社の祭りをいう。 しかし富岡八幡宮は江戸の祭りの中では若干後発で、江戸の初期は北の鬼門に対する神田明神、南の裏鬼門に対する日枝神社の二大祭りだった。 もっとも深川周辺は江戸時代初期は大半がまだ海の中で、後に埋め立てられていった地域である。 今でいうニュータウンの代表と言えるだろう。 しかし近年宮司による殺人事件が起こって大騒ぎになった。 どうも最近の富岡八幡宮は呪われている気がする。

Cimg0281
赤坂日枝神社は溜池の脇にある丸い島(山)に建っている。 もともとは太田道灌が江戸城を築いた文明10年(1478)に現在の皇居に勧請された鎮護の神社だった。 天正18年(1590)に徳川家康が江戸城に入城し、江戸の産神、総氏神としていたが、二代秀忠の時に、城内紅葉山から濠を越えた国立劇場付近に移された。 しかし明暦3年(1657)に江戸を焼き尽くした明暦の大火で焼失し、万治2年(1659)に四代将軍家綱が現在の土地に遷座させた。

丸い山なので、大鳥居が3つあってどれも存在の主張をするのでわかりにくいが、国会議事堂側の鳥居が正門。 上の写真の外堀通りと赤坂通りが接する山王下にある白い大鳥居は裏参道にあたる。 さらに少し見附寄りにはもう一つ西参道の大鳥居がある。多くの人は裏参道を使う。

Cimg0282
本殿はそれほど大きくない。境内からは背後にそびえるプルデンシャルタワーが空に突き出している。

祭神は大山咋神(オオヤマクイノカミ)で須佐之男神(スサノオノミコト)の孫にあたるというが、古事記の世界なので本当の関係は分からない。 大山咋神の守護は猿なので、日枝神社の本殿前は狛犬ではなく猿像が両脇に鎮座している。

Dscn3312
小山の上なので、表参道の階段上から男坂を見下ろすと結構な高さに驚くかもしれない。 脇の車道が女坂と呼ばれるが、車で上るとあっという間だから、同じ高低差とはとても思えない。本殿の標高は29m、表参道下が15mなので階段の高低差は14mほどある。 外堀通り側はもっと低いので山王下交差点とは20mの差がある。立派な山である。

Cimg0289
実は日枝神社の西参道から入ると、千本鳥居がある。あまり人も訪れない入口だが、この稲荷参道は都内でもかなり長い千本鳥居。 さらに高低差があるので、よりご利益を感じられる。 稲荷参道を上った先は本殿の向かって右手になり、そこには末社が並ぶ。

この地形は絶対城跡だと思ったら、やはり太田道灌の城で星ヶ岡城跡だったとある。 辺りの地形を利用して、江戸城の前城として築かれたようだ。 キャピトル東急ホテルの高まりと、日枝神社の山、そして日比谷高校の高台にそれぞれ城が作られ、神社と日比谷高校の間の切通坂は濠の痕跡である。

戦後ビートルズも宿泊したキャピトル東急ホテルを建設するときに、南側の山を崩してしまったので、現在の地形図では分からないが、首相官邸の近くまで山が迫っていたことは少し前の地形図に描かれている。

|

« 淀橋(神田川 中野区中央/新宿区西新宿) | トップページ | 十二社熊野神社(新宿区西新宿) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 淀橋(神田川 中野区中央/新宿区西新宿) | トップページ | 十二社熊野神社(新宿区西新宿) »