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2019年6月25日 (火)

榎庚申(世田谷区上祖師谷)

安穏寺東側にある榎交差点は江戸時代から交差点であった。東西に走る瀧坂道と南北に走る六郷田無道がここで交差していた、とても歴史のある交差点。この辻から少し北へ六郷田無道を進んだところにあるのが榎庚申である。六郷田無道は現在の中央線の前身である甲武鉄道が明治22年(1889)に開通するまでは、この道が田無方面から大田区の六郷への重要な街道であった。私はこの道が地形に素直に走っているところが好きである。

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榎庚申の台座は新しく黒御影石で作り直されていた。そこには願主たちの名前が刻んであるのだが、御影石は花崗岩だから江戸時代の多くの石仏の材料であった玄武岩よりも風化が早い可能性がある。とはいえこの手の石に使う御影石は風化に強いタイプを使っているのだろうが、200年後にどうなるか見てみたいものである。

この榎庚申の造立年は文化9年(1812)で、駒型の文字塔、但し下部に三猿が彫られている。この辺りの瀧坂道は上祖師谷村と粕谷村の村境であった。そのためか道標の役割も果たしていた。

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正面には「庚申塔」の文字、台座には武州多摩郡上祖師ヶ谷村とある。右面には、「北 ところざハミち 南 せたがや めぐろみち」、左面には「東 たかいどミち」とある。 所沢道は三鷹を経て所沢に繋がる道で、六郷田無道をその先まで含めて示している。東 高井戸道というのは、粕谷村を経て高井戸に行く道で、この方角に進むと間もなく粕谷地蔵尊に至る。

場所   世田谷区上祖師谷1丁目1-3

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