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2019年6月29日 (土)

赤堤のささ地蔵(世田谷区赤堤)

赤堤5丁目の一角にほとんど資料のない地蔵がある。民家の一角に立派なお堂が建てられそこに鎮座している地蔵様は、子育地蔵と書かれているが、実は昔はささ地蔵と呼ばれていた。

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地蔵の造立年は寛延2年(1749)という。台座に彫られていた文章を板に書き起こして堂内に掲げてあった。「秩父西国坂東順禯 供羪塔爲二世安楽 法号自見道性上座 施主 藤右衛門」と書かれている。この地蔵は岩田家が大切に守ってきたらしく、昭和63年の事として、「本子育地蔵尊御堂建立を機会に皆様各位からいただいた奉納金は社会福祉協議会に寄付する」とある。奉納者名には富士銀行明大前支店まで入っていて感心した。

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ところで「ささ地蔵」の話だが、この道とすぐ東側にある南への道は古くからある道で、ささ地蔵のすぐ南には松澤村の村役場があった。松澤村は明治から大正にかけて存在した村で、松原村、赤堤村、上北沢村が合併してできた。昭和になって世田谷区に編入された村である。

時代はそれよりも遡る。全国を修行して子供たちの病気を治して歩いた医者を祀ったのがこの地蔵の始まりで、当時医者が倒れた場所がこの近くの竹藪だったことから「ささ地蔵」と呼ばれたという。個人的には「ささ地蔵」の方が響きがいいが、その医者が地蔵になったと思えば子育地蔵も間違いではないか。

場所   世田谷区赤堤5丁目13-16

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