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2019年6月 3日 (月)

上北沢の北向地蔵(世田谷区上北沢)

上北沢自動車学校と日大グラウンドを結ぶ路地道の途中、荒玉水道道路より少し西側のコインパーキング脇に空き地があり、そこに地蔵が立っている。地元では北向地蔵とよんでいるが、堂宇があるわけでもなく雨風にさらされている。それでも地元では大切にされているのか、前掛けをして菅笠を被っているのが微笑ましい。

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造立年は宝暦9年(1759)。台座正面には三界万霊とあり、上北沢村女中、念仏講中と書かれている。施主は鈴木万右衛門の娘たち。実はこの地蔵には謂れがある。地蔵が北向なのは比較的稀有だが、この地蔵は火事で焼けた鈴木家の新屋敷の方向を向いているのだという。新屋敷の娘が人々のために尽くしていたのでその菩提のために建立された地蔵なのである。

P1060573

地蔵の前には折れた石仏を含めて何基かの石仏があるが詳細は読み取れない。しかしこういう空き地に地蔵が独立して残っている例は都内ではかなり珍しいのではないだろうか。鈴木家というのはこの辺りの昔の地頭で後に出てくる密蔵院の開山にも力を注いでいる。

場所   世田谷区上北沢1丁目12-9

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