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2019年7月22日 (月)

谷沢川中の橋ほとりの庚申塔(世田谷区中町)

東急大井町線の上野毛駅の東側が世田谷区中町。区立玉川小学校の裏手にある中の橋のほとりに庚申塔が堂宇に守られて祀られている。30年ほど昔、上野毛に住んでいたことがある。知人のアパートがこの庚申塔の川を挟んだ向かいにあった。この川は谷沢川という。有名な等々力渓谷の上流である。

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当時この堂宇があったかどうか全く記憶にない。でもきっとあったのだろう。当時は私も30歳になるかならないかの年齢だから、庚申塔などには目もくれなかった。しかし橋はよく覚えている。落下防止?の網が張られた以外は当時と変わっていない。

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庚申塔そのものは風化が進みすぎて、影として青面金剛像と三猿があっただろうなと見られるくらいで、あとは舟型だろうなと判断するのが精一杯である。造立年は不明。

中町は昔は野良田村と呼ばれた農村。野良田を潤した谷沢川は大昔は呑川の支流である九品仏川の上流だったが、等々力渓谷の源頭の湧水による谷頭侵食によって河川争奪が起き、途中から流れが変わったという説が有名な川である。別説で人工的に等々力渓谷に流したという説もある。どちらも決定的証拠が出ていないので今後も論争が続くだろう。

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中の橋の上流に姫の橋という橋があり、その橋から堰堤が見える。実はこれは堰堤ではない。昔は姫の滝という滝だったのである。地元の人はシメン滝と呼んでいた。滝の高さは5m近くあったという。滝壺は池のようになっていて、幅30m、長さ50mもあったらしい。ところが昭和13年(1938)の水害で滝が崩落してしまったのである。世田谷にそれだけの滝があったというのは魅力的な話だと思う。

場所  世田谷区中町2丁目36-11

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