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2019年8月 1日 (木)

池ノ上駅前踏切の馬頭観音(世田谷区北沢)

同じ道筋の庚申塔からは20mほどの道路のはす向かい、井の頭線踏切の遮断機の黄色の鋼鉄枠の傍に馬頭観音が隠れている。隠れているという表現は、まずここを通る人でこの馬頭観音に気づく人はいないような場所という意味合いである。小田急線下北沢駅の小田原側の最初の踏切にある踏切地蔵と同じようないきさつかと思ったが、まったく違うようだ。

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昔はもっと朽ちた馬頭観音だったような気がする。というのもここから数分のところに昭和50年頃住んでいたから、ここはよく通っていた。踏切で立ち止まった時になんかあるな…程度の記憶しかない。馬頭観音の側面を見ると、「昭和3年(1928)月村重信建立、平成20年(2008)月村信勝再建」とある。なるほど、ご先祖様が立てた馬頭観音を子孫が再建したということ、平成の時代に偉いことだと思う。

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井の頭線の開通は昭和8年(1933)だから、馬頭観音はその5年前からあることになる。しかし世田谷区が昭和60年に出した調査資料によると、ここにあった前の馬頭観音には大正4年(1915)の造立とある。再建時に間違ってしまったのだろうか。

大正時代には鉄道も民家もなかったこの場所は、関東大震災で被災して郊外に転居する人々と、駅が出来て周辺に住着く人々で加速度的に民家が増えたようだが、時代的にはその変化が起こり始めた頃である。森厳寺からの長い坂を上ってここまで来ると、地形は台地の上になる。森厳寺が標高27mでここが42m。重荷を牽いてここで倒れた牛馬もあったのだろう。それを供養するための馬頭観音だったに違いない。

場所  世田谷区北沢1丁目34-15

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