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2019年7月28日 (日)

祖師谷熊野神社跡の庚申塔(世田谷区祖師谷)

ウルトラマンで有名な祖師ヶ谷大蔵駅、江戸時代はその北エリアに上祖師谷村と下祖師谷村があった。その真ん中やや西に釣鐘池という湧水池がある。ここから湧水は仙川に流れ、仙川流域は大蔵たんぼと呼ばれた水田地帯だった。もっとも釣鐘池の湧水も1950年頃から枯れてしまい、今は水道水を補給循環している。

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釣鐘池の西100m余りのところに木々を湛えた広場がある。神明社の札が立っているが、昔は熊野神社だったところである。元々祖師谷にはそれぞれ地域の氏神があったが、明治になって神明社が村社に指定されると、熊野神社や稲荷神社も神明社に合祀されるようになった。この場所に熊野神社があったのは明治の末までである。

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熊野神社跡の社域の南側に頑丈な堂宇が立っている。除くと中に一体の庚申塔があった。祖師谷にはいくつもの庚申塔があるが、概ね1700年から1800年前後までのものである。祖師谷七庚申と呼ばれるのは、1.祖師谷観音堂、2.祖師谷商店街の庚申塚、3.熊野神社跡の庚申塔、4.大石橋傍の庚申塔、5.神明社境内の庚申塔、6.西台十字路の庚申塔、7.塚戸十字路の庚申塔である。

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施錠されていて庚申塔の全体を見ることは叶わなかったが、この庚申塔は寛保4年(1744)の造立。駒型で青面金剛像に邪鬼、三猿の図柄。「武州多摩川郡下祖子ヶ谷村」の銘。高さは120㎝ある大型のものである。実は昔、一時塚戸十字路の道標付の庚申塔もここにあった。昭和の末期に世田谷区が作成した石造遺物調査報告書によると当時は熊野神社跡に2基の庚申塔があったことになっている。

場所  世田谷区祖師谷6丁目5-28

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