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2019年7月13日 (土)

深沢中村の馬頭観音(世田谷区深沢)

深沢不動交差点の南東側の区画は昔は中村と呼ばれる字だった。裏道に入ると間もなく区立深沢中村公園という蔵のある小さな公園に出くわす。遊具などほとんどない、蔵と物置がやけに目立つ小公園である。

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この蔵の出所に関する史料はないが、昔の地図や聞き及んだ話から本田家の蔵の一つだったのではないかと思われる。明治時代の地図によると、この辺りは数軒の本田家があり、ここはその敷地の一つだったからである。この公園から南西にちょっと歩くと、1,000坪はあろうかという大きな庭の邸宅がある。ここは現在の本田家である。

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その本田家の裏通用口に祠に入った馬頭観音像が立っている。造立年は明治23年(1890)で願主は本田市太郎とあるので、当時の当主であろう。昔は世田谷区にはこういう大きな農家の家が残っていたが、少なくなった。深沢近辺はそういうところが多かったが、殆どディベロッパーが駒切りにして売ってしまっているのが現実である。

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明治時代のものとはいえ、かなり腕のいい石工の作品のようだ。駒沢2丁目の品川上水跡の脇にあった馬頭観音に迫る彫りをしている。馬頭観音は大正時代になるとほとんど文字塔になっていく場合が多い。腕のいい職人は明治時代までだったということだろうか。

場所  世田谷区深沢4丁目36-24

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