« 谷戸川の庚申と地蔵(世田谷区岡本) | トップページ | 中之橋地蔵堂の庚申塔(世田谷区大蔵) »

2019年8月15日 (木)

座頭ころがしの庚申塔(世田谷区大蔵)

砧公園の西側に広がるのが世田谷区総合運動場。 その西側は国分寺崖線の崖筋で、湧水も多く、ザリガニやカエルも見掛ける。以前はマムシもいたくらいの自然豊かな崖線である。その崖線の一部、東名自動車道に掛かるグランド橋から下って仙川の中之橋までの道が座頭ころがしという坂道。坂下に近い辻は愛宕坂と座頭ころがしが出合う辻である。そこに庚申塔を中心に3基の石塔がある。堂宇に記されている名前は「打越辻地蔵尊」だが、地蔵ではない。

Img_8823

座頭ころがしには言い伝えや民話も残っているが、それは坂道ブログの「座頭ころがし坂」で紹介している。このお堂の下には右から、巡拝塔、庚申塔、道祖神が並んでいる。巡拝塔と庚申塔については資料があるが、道祖神については下記説明書き以外は何もわからない。何となく岡本太郎の太陽の塔にも似た道祖神で不思議な雰囲気がある。

Img_8814

右の巡拝塔の正面には、「秩父天下… 坂東百杖成就供養… 西国安全」とあり、右面には「武州世田谷領大蔵村」の銘がある。造立年は寛政7年(1795)である。中央の庚申塔がひときわ目立つ。 唐破風笠付角柱の庚申塔で、高さは82㎝程。 青面金剛像と三猿の図柄で、造立は享保元年(1716)と側面に書かれている。また、願主は講中鎌田村6人、大蔵村1人の銘がある。

Img_8817

お堂の中に説明板がある。『地蔵尊庚申様新築上屋根工事由来』と題して、

「打越辻地蔵尊は、建立年代等不明であるが、子育て・火防・盗難除け・病気平癒・身体健全とあらゆる願いを叶えてくれる神として祈願されたと言われております。今や時代も変わり子供は元より老人まで交通安全の神として広く信仰されております。

庚申様は古く享保元年、庚申供養石像が建てられ霊験あらたかな神として、大蔵村、鎌田村、村民の構成する地域共同体意識を基に維持信奉されて来たと思われます。

石仏の一体は、田の神との言い伝えであるが諸体は不明である。又、鎌倉道の道標は盗難に遭い今は無い。今般中の橋際地蔵尊上屋根新築時の御奉納の一部を使わせて頂き、関係諸官庁、石井工務店、い志井造園、浜村板金工芸、安藤建鉄、の御好意により、この度上屋根の完成を観ることが出来ました。

今日、奉賛会役員、工事関係者、近隣の皆様方を招き、祭主妙法寺住職小林教一師により鎮座祈願式を挙行いたしました。

平成12年12月吉日」

とある。実は最後の妙法寺には我が家の墓所があり、御住職小林教一師には山口県より父母の遺骨を移転した際にご供養いただいたという個人的な関係もあったりして、この説明板を読んで一番驚いたのは自分であったのである。

場所  世田谷区大蔵4丁目6-1

|

« 谷戸川の庚申と地蔵(世田谷区岡本) | トップページ | 中之橋地蔵堂の庚申塔(世田谷区大蔵) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 谷戸川の庚申と地蔵(世田谷区岡本) | トップページ | 中之橋地蔵堂の庚申塔(世田谷区大蔵) »