法徳寺門前の庚申塔(世田谷区瀬田)
法徳寺は瀬田にある浄土宗の寺院。行善寺坂を下る途中に東に登る行火坂がある。 この行火坂を上った先にあるのが法徳寺である。永禄元年(1558)の開山。 行火坂のページでは瀬田の白井氏が開いたと、極めて簡素に書いた。瀬田の白井氏というのは戦国時代の古河公方系列のさらに家臣が土着して寺を開いたもの。公方というのは、もともと皇族を指したが、そのうち権威ある武将も公方と呼ばせるようになり言葉遣いとしては混乱をきたしている。
法徳寺には江利チエミの墓があるというが墓所に行ったことはない。 江利チエミの全身を模ったような墓石らしい。私の年代にとっては実写版「サザエさん」で通っている。高倉健と結婚していた。多彩なタレントだったが45歳でこの世を去った。残念である。
そんな法徳寺の門前向かって左側には多くの墓石(地蔵立像など)が積み上げられているが、その一番上に駒型の庚申塔がある。造立年は不詳。青面金剛像と三猿の図柄で、7名の願主とともに瀬田村の銘がある。
法徳寺とは似ても似つかないのが隣接するSt.Mary's International Schoolである。いわゆるアメリカンスクールで、昔は結構な米国人の悪ガキがいたが、最近はおとなしくなっているらしい。東京にはいくつものアメリカンスクールがあるが、クリス・ペプラー、マイケル富岡、桐島ローランド、ダン野村(メジャーリーグの日本人選手の代理人)らが通ったそうである。
そういえばそのすぐ北側には就任中に亡くなった大平正芳首相の家もあったことを思い出した。
場所 世田谷区瀬田1丁目7-7
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