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2019年8月 5日 (月)

上用賀三峯神社の庚申塔(世田谷区上用賀)

東急田園都市線用賀駅から北側、世田谷通り以南が上用賀。 環八通りの向かいには砧公園と清掃工場があり、上用賀の東地区には馬事公苑がある。砧公園の北東端の交差点が世田谷清掃工場前という名の交差点、はす向かいに三菱自動車のディーラーがある。上用賀三峯神社はその裏手にある小さな神社だが、神社より庚申塔と地蔵菩薩が目立っている。

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誰がここに三峯神社を勧請したとか土地を提供したとかの情報は皆無。 ただ世田谷にはここから1.5㎞北西に砧の三峯神社がある。砧の方は江戸時代中期に秩父の三峯神社を勧請して建てられたもの。三峯神社の本社は秩父の有名なパワースポットとして最近急に人気を博し、日によっては駐車場までの山道の渋滞が数時間以上ということもあるおかしなことになってしまった山神社である。ニホンオオカミ伝説もあるが、もとは修験道の神社で、雲取山、白岩山、妙法ヶ岳の三山を信仰したことによる。雲取山は東京都の最高峰で2017mの高さ、白岩山は雲取山の北にある1921mの峰、妙法ヶ岳はやや低く1332mだが三峯神社に近い。

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鳥居の前に屋根付きで佇む庚申塔は狛犬のような存在。三峯神社だからオオカミでなくてはならないのだが、そこは大目に見て、しかし一番の存在感である。駒型庚申塔で青面金剛像、邪鬼、三猿が描かれている。造立年は天明7年(1787)である。庚申塔の左を進むと三峯神社、右を進むと地蔵菩薩がある。

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丸彫の地蔵菩薩像、高さは178㎝ある。造立年は宝暦6年(1756)と江戸時代中期である。台座には女性の名前が多数彫られており、女中念仏講かと思ったら、正面には男性の名前もある。

三峯神社は東京の郊外には結構あるのだが、都心にはない。山岳信仰だから江戸の街には似合わなかったのだろうか。しかし農村部は天候に関わる山岳信仰があり、奥多摩の御嶽神社などは御師的な宿坊があり、多摩川沿いの農家には今もお参りして宿泊するところもある。その辺のつながりを調べてみるのも面白いかもしれない。

場所   世田谷区上用賀6丁目4-21

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