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2019年9月25日 (水)

トチノ木庚申(目黒区目黒)

庚申道から谷戸前川暗渠に下ると中町通りに出る。ほとんど無名の通称通りだが、目黒区中央から目黒通りの元競馬場までのバス通りである。目黒区中央には中目黒にある千代田生命本社跡地の目黒区役所がそれ以前にあり、その辺りが中町通りの起点だったが中町通り自体は戦後新設された道である。その通りが庚申道と谷戸前川に最接近するところにトチノ木庚申がある。

Cimg2948

今はもうレアになった電話ボックスの左の板のモニュメントのさらに左の、煉瓦塀の手前にあるのがトチノ木庚申である。昭和の初め頃に、まだ暗渠化されていなかった谷戸前川で発見されてここに祀られたもの。庚申塔と煉瓦塀の間にトチの樹があったが枯れてしまったという。2010年ころだろうか。現在周りにある樹木や切り株はすべてケヤキなので、名前の由来の樹木ではない。

Cimg2944

川に落ちていただけにかなり角が取れた角柱型の文字塔である。正面には「庚申…(以下不明)」右面には「中目黒村田道」とある。造立年は左面にあり、寛政10年(1798)11月である。さて、村田道とは何だろうと思ったが中目黒村・田道が正解。江戸時代に幕府に無断で権之助坂を開いたと伝えられる名主の菅沼権之助がの墓が藤の庚申から下った中町通りと庚申道の間にある。

どうも現在の中町通りは駒沢通りのさわら庚申からこのトチノ木庚申までは江戸時代からの道筋に造られたようで、さわら庚申から権之助坂に抜けるまでの道が村田道だったようである。当時は谷戸前川左岸の道で、田道に抜けていた。

場所  目黒区目黒4丁目1-1

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