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2019年9月 9日 (月)

上高井戸細淵家地内庚申塔(杉並区上高井戸)

環八中ノ橋交差点にある佐川急便の杉並営業所の裏手に庚申塔がある。この辺りの土地はかつて上高井戸宿の名家細淵家の土地だったところ。中野橋交差点から西に200m程のところに第六天神社がある。そこに玉川上水を渡る木橋があり天神橋と呼ばれていた。そのすぐ南側に玉川上水の分水があり、水車が回っていた。上高井戸細淵家はその水車の管理責任者で、水車は昭和初年まで使用されていたという。

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ここには今、3基の庚申塔が祀られている。甲州街道には上高井戸宿と下高井戸宿があり、この2宿は半月交代で宿駅としての業務を行っていた。そのため高井戸二宿と呼ばれた。上高井戸宿は現在の環八以西、ちょうど旧道が国道20号線から分岐しているがその辺りが中心だった。一方の下高井戸宿は現在の上北沢駅入口辺りから東が町の中心で、昔は9m四方、高さ3mの一里塚があった。その傍に問屋の細淵家があったという。

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庚申塔は右が最も古く左の方が新しい。右側の庚申塔は、造立年が延宝元年(1673)で、板碑型のもの。三猿のみが描かれており、世田谷区最古の1658年の宗円寺の庚申塔と似ている。ただこちらは三猿の上に何らかの像が描かれていた可能性がある。中央の大きい庚申塔は舟型でも上部が丸い珍しい形。 青面金剛像に三猿の図柄で、造立は正徳6年(1716)正月とある。右側には「庚申供養導師尊海」とあり、下部には10名の願主の名前がある。新川姓が4人と多い。左の笠付角柱型が最も新しいといっても享保13年(1728)である。「武列多摩郡上高井戸」とある。いずれの庚申塔にも細淵姓がいないのがいささか不思議である。

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庚申塔の後ろには山門らしきものと社のようなものがある。一体これらが何なのかが気になった。そしてここの細淵家と、下高井戸宿の問屋の細淵家の関係も気になる。ちなみに少し南にある生産農家も細淵さんで15代目だという。

ちなみに水車があったのはちょうどこの庚申塔の辺りで、そこから分流は南へ向かい、現在ヤマダ電機があるあたりから八幡山駅を通り松澤病院の敷地へ流れていた。

場所   杉並区上高井戸2丁目2-41

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