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2019年10月 9日 (水)

観音霊場供養塔兼庚申塔(大田区南千束)

東工大キャンパスの南エリアにある出穂山(でぼやま)稲荷大明神の庚申塔の前に丁字路があり、それを東に進むとすぐに民家の塀の脇にいかにも古そうな石碑が立っている。正面は東工大の方角を向いている。大きめの墓石ほどもある。

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正面に彫られているのは、まず上部に羽黒山・湯殿山・月山という山名が水晶玉のようなデザインの中にある。いわゆる出羽三山である。その下には、「奉納 天下泰平」「秩父西国坂東 百番供養為二世安楽之也」とあり、天明2年(1782)霜月(11月)と彫られている。上部は平たいピラミッド型(上突角柱型)の供養塔だが、出羽三山と秩父西国坂東百番のつながりがよく分からない。

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道路側(右面)には「右 いけかみミち  左 めくろ みち」とある。左面には「右 くほんふつみち  左 志な加わミち」とある。 この道標で元あった場所を推理してみる。どうも方向が合わない。石川台辺りの中原街道にあったとすると、辻の真ん中に道とは45度ズレて立っていた可能性がある。南から来た人が見て、右に行けば池上、左に行けば目黒は合点。北から来た人から見て、右に行けば九品仏、左に行けば品川も合点。

江戸時代の切絵図を見てハタと気付いた。この供養塔は出穂山稲荷の辺りにあったならば、江戸時代の道が約45度で交差している。その辻にあったのならちょっと無理はあるが方角が合う。こんな推理をするのもなかなか面白い。

場所  大田区南千束3丁目27-10

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