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2019年10月10日 (木)

出穂山子育地蔵尊(大田区南千束)

大田区立洗足池小学校の裏手、路地の角に地蔵堂がある。江戸時代の九品仏からの道はちょうどこの辺りを通って中原街道に出ていた。そして、この辺りは江戸時代、石川村、上池上村、雪ヶ谷村の村境でもあった。中原街道の由来になっている「中原」は川崎市の中原ではなく、平塚の中原である。40年ほど前に車で中原街道を踏破したことがあるが、途中細い道もあったりして興味深かった。しかし寒川以西は街道筋が分からなかった。

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地蔵堂には4体の石仏が祀られている。中央の前掛けをしているのが出穂山子育地蔵尊と言われているが、造立年などは不明。傷ついたのを繰り返し補修した姿が時代を偲ばせる。右手にある2体の像は、小型のものが小観音菩薩坐像らしいが、宝永4年(1707)とあるものの、これはどうも墓石のようである。後ろの大きめのものは観音菩薩立像。文字の彫りが薄くて読み取れなかった。

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一番左にあるのは舟型の庚申塔である。こちらは大田区の資料があり、造立年が天和2年(1682)11月。青面金剛像と三猿のシンプルなものだが、江戸時代前期の素朴な感じが出ていて好きである。高さは110㎝あり、下部には願主の名前が7人ほど彫ってある。耕地整理で街区が変わっても残されているのは本当にありがたいことである。

場所   大田区南千束3丁目28-3

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