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2019年10月29日 (火)

石造大山不動明王像(練馬区高松)

近年環八通りが完成して、井荻から赤羽はかなり短時間で行けるようになった。ただ騒音と排ガス対策で環八はまるで川が流れているように両側の地区を分断するようになった。しかし練馬区はまだまだ昔の農道筋が濃く残されているので、環八と他の道のつながりはバラバラである。その環八が石神井川を越える辺りが高松というところ。かつては石神井川流域に田んぼが広がっていた。それが住宅に変わったのは昭和の後期になってからである。

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高松八幡神社は意外に古く、康平7年(1064)に源頼義が前九年の役後、ここに社殿を建て戦勝に感謝して八幡宮を創建したと伝えられる。それから600年以上後、江戸時代には富士講や大山講が大流行。関東一円からも大山を目指して相州へ向かう旅人が増加した。この不動明王像はそんな大山信仰の氏子たちが享和3年(1803)に建立したもの。

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台石正面に「石坂供養大山大聖不動明王」とある。大山講は主に雨乞いが中心の講中で、大山道はあちこちにある。高さ213㎝の下半分は台石で像自体は47㎝ほど。 施主は高松の佐久間氏、志村の大野氏ほか、石工は飛鳥山の伊藤富次郎廣重とある。なかなか見事な石工の技術で、江戸時代後期になると石の質や石工の技術が低下してしまい品質の低い石像が増えるが、これはしっかりしている。

場所  練馬区高松1丁目13-9

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