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2019年10月11日 (金)

洗足池の庚申塚(大田区南千束)

九品仏からの道が出穂山から中原街道に出るところは現在の洗足池小学校の辺りだったが、途中から東に分岐して洗足池近くにショートカットできる近道もあったらしい。その九品仏道の近道が中原街道に出るところに現在も庚申塔が残っている。そしてこの庚申塔は大田区の指定文化財にもなっており、高さが110㎝ある。

P1070148

庚申塔の後ろに説明板が立っている。文化11年(1814)に、品川の御忌講(ぎょきこう)という法然上人の命日に祈る浄土宗の講中があり、その人々が造立した。角柱型に大きな文字を刻むのは江戸時代後期に増えてきた、ということが書かれているが、実は最初の造立年は延宝6年(1678)とずっと前で、文化11年は再建の年だった。

P1070145

裏側の彫文字によると、延宝6年の庚申塔は何らかの理由で失われていたという。となれば造立年は文化11年ということになる。この庚申塔は道標を兼ねており、右側面に「従是九品佛道」とある。中原街道から九品仏道に入るところにあったと考えるのが自然だろう。そして背面には、「延宝6年に願主森氏道圓が造立した」とあり、左側面には「文化11年に再造したのが御忌講中」とある。さらに台石には「品川」と大きく彫られているので、品川の御忌講の再建であることがわかる。

場所  大田区南千束2丁目29-2

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