永福寺参道入口の地蔵堂(杉並区永福)
井の頭線で各駅停車が急行を待ち合わせる駅が永福町。 この永福町の名前の由来になったのが永福寺である。 永福寺は曹洞宗の寺院で、大永2年(1522)に開山。 北条氏の小田原城が陥落した後、北条氏の家臣であった安藤兵部丞が住職を頼り帰農して周辺を開拓したと伝えられる。そういう経緯から周辺を永福寺と呼ぶようになった。永福町という呼び名になったのは昭和に入ってからだと思われる。
永福寺の参道は下高井戸と永福町を結ぶ道から東に入る。その角に地蔵堂が立っている。屋根が高いので警察などの哨舎(ショウシャ)のようである。目の高さに格子があるのでそこから除くと背の高い地蔵が安置されていた。
地蔵菩薩立像の造立年は安永6年(1777)10月。 念仏講中によるものらしい。 台石は道標を兼ねており、前面には、「左 江戸道 右 いの頭」とある。左側に、「左 ほりの内道 右 大山道」とあるが、子育地蔵と一般的に呼ばれているようだ。
場所 杉並区永福1丁目23-6
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