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2019年11月30日 (土)

法華墓の石仏<後編>(杉並区松ノ木)

杉並区松ノ木の法華墓の後編は奥に3基並ぶ馬頭観音像である。馬頭観音は地蔵・庚申塔とともに庶民に親しまれ、多く残されている。全国的には東日本に多いという。この観音は忿怒(ふんぬ)の相をしており、慈悲相の地蔵とは異なる印象がある。頭上に馬頭を戴き、一面二臂(臂とは腕を意味する)のものや三面六臂のものなど多様。但し多く作られるようになったのは江戸時代後期からで、運送馬や農耕馬が普及し始めてからのこと。言い換えると江戸時代前期以前は農民はほとんど人力だったということである。

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右の小さい馬頭観音は大正14年(1925)6月と新しい。瀬沼清五郎の銘がある。真ん中の台石付きの馬頭観音は最も古く、造立は嘉永4年(1851)2月、これは三面の馬頭観音だがかなり風化が進んでいる。台石には武州多摩郡和田村松野木とある。珍しく石工の名前があり、「新宿 石工甚造」とあるのが興味深い。左端は明治21年(1888)2月の造立で施主 田中伊三郎とある。

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左手にある9基の石塔は日蓮宗の墓石である。この場所は記録によると700mほど東にある妙法寺の檀家の墓所だった土地。堀之内妙法寺は日蓮宗の本山で今も厄除大師に多くの人が参詣する名刹である。

場所  杉並区松ノ木2丁目26-14

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