大宮八幡参道入口の石仏(杉並区堀ノ内)
大宮八幡神社は杉並区の中でも最も有名な神社のひとつである。大宮八幡入口の交差点は方南通りがカーブしているが本来まっすぐな方が神社の参道にあたる。ここは二つの交差点がくっついている感じになっている。この二つの交差点の間に以前は小松屋酒店という店舗があったが、2010年より以前に閉店してしまった。その酒店の脇にあったのが庚申塔や地蔵だが、2018年からマンションに建替えられた後、同じ場所に石仏が祀られた。
マンションとオリジン弁当の間に手前から、地蔵立像、庚申塔、庚申塔、燈籠型石柱の順に並んでいる。これを残してもらったことに深く感謝すべきであろう。ここは1000年の歴史を持つ大宮八幡神社の入口。この石仏たちも多くの人々が守って来たものだからである。
一番道路側の地蔵菩薩立像は正徳2年(1712)10月の造立。史料に「地主庄三郎」とあり、他80人が願主らしい。高さは台座含めて153㎝あり、村銘は欠損しているが多くの人々によるものである。
その隣に並んでいる二つの庚申塔。手前の唐破風笠付の庚申塔は高さが142㎝もある。造立年は宝永4年(1707)12月。青面金剛像・三猿の図柄だが、大きさは最大級である。こちらも村名は欠落しているが、施主は与四左衛門と道行11人、作兵衛と道行15人とある。小さい方の庚申塔は駒型の青面金剛像で邪鬼・三猿が描かれている。造立年は宝暦10年(1760)11月と少し新しい。こちらは「講中 和泉村11人 大宮4人」とある。以前に来た時も、この前で手を合わせる人が複数いた。それだけ今でも信仰を受けているということだろう。
場所 杉並区堀ノ内1丁目14-1
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