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2019年11月12日 (火)

龍光寺の諸石仏(杉並区和泉)

龍光寺の石仏の続き。 多くの石仏があるが墓石も多いので結構難儀した。原則として墓石は古くても取り上げないことにしている。というのも墓石を入れたら、それこそ数万単位の数になるからで、もし石工の研究をするならば捨てがたいだろうが、私の場合は民間信仰に関係するものというテーマなので除外している。

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まずは地蔵菩薩坐像。台石に浄秀信士㚑位とあるので墓石の可能性があるが、これだけの大きな地蔵は墓石としてはほとんど見かけない。造立年は寛延2年(1749)11月である。施主は久兵衛とある。史料によると、和泉2丁目7から移設されたとある。甲州街道と井の頭通りの交差する松原交差点の北西側、鈴木久右衛門の庚申塔の区画が元の位置である。

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こちらは笠付角柱型の文字塔で供養塔である。正面に、「奉回國六十六部供養」とあり、右面に享保10年(1725)仲秋、三界万霊とある。左側には武州豊嶋郡目黒とあるが、台石には上高井土(戸)村、松原村、和泉村、和田村の願主銘があるので、いささか混乱する。

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この供養塔はかなり傷んでいたが、正面には、「奉納大乗妙典六十六部廻國供養成就所」とあり左面に、「武陽多摩郡和泉郷願主 梅田〇左衛門」とある。造立年は享保11年(1726)9月。廻国供養塔というのは、大乗妙典(法華経)を日本全国66ヶ所に奉納したことを記念して建てるものらしい。諸国巡拝塔ともいう。札所巡礼や霊場巡拝を行い、無事巡拝を終えた時に結願の供養塔造立を行うケースで、坂東三十三箇所、秩父三十四観音、西国三十三観音で合わせて百ヶ所、あるいはその一部などがある。勿論四国八十八ヶ所の遍路も同様である。

場所  杉並区和泉3丁目8-39

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