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2019年11月13日 (水)

大圓寺の地蔵堂(杉並区和泉)

井の頭線永福町駅からさらに北に進むと井の頭通りの先で最初に曲がるのが古道。大宮八幡神社へ向かう道だが、大圓寺は曲がらずにまっすぐに北上する方の道の先にある。現在は方南通りが東西に走っているが、昔は方南通りはほぼ大宮八幡神社の参道だった。その少し手前に大圓寺がある。大圓寺は曹洞宗の寺院で慶長8年(1603)に赤坂の溜池辺りに大渕寺の名で建立されたが、寛永18年(1641)の大火で焼失、高輪の伊皿子に移転し大圓寺と改名。現在の地に来たのは明治41年(1908)と意外に新しい。

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山門を入って左側に小さなお堂がある。地蔵堂である。この中にはお宝が眠っている。有名なのは3基並ぶうちの中央にある高さ105㎝の丸彫の地蔵菩薩立像。俗称は潮見地蔵という。寛永2年(1625)に芝浦の海中から見つかったというから、江戸幕府以前のものかもしれない。

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その左側には土台に乗った高さ10㎝程の出っ張り?があるが、どうも丸彫の座像らしい。勿論この風化状態では時代もわからない。 右側のものは舟型の座像だが、地蔵なのか何なのかは分からない。これも時代を経たものであろう。残念ながら地蔵堂は施錠されていて入れない。格子のガラスも曇っていたが、一部曇りをふき取ってあるところから撮影させていただいた。

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さらにこの地蔵堂の右の壁には3枚の板碑が立てかけてある。板碑は寺院で内部に保存されていることが多く、あまり目につくところにはないのだが、ここの板碑はこうしてかろうじて見ることが出来る。大圓寺周辺から掘り出された13枚の板碑は杉並区の指定有形文化財で、南北朝時代の延文2年(1357)から応永16年(1409)にかけてのものだという。近くを南北に通っていた鎌倉街道との深い係わりもありそうである。

場所  杉並区和泉3丁目52-18

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