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2019年12月10日 (火)

永安寺門前の石仏<左側>(世田谷区大蔵)

永安寺山門の左側には地蔵菩薩などが4基並んでいる。一番門側にある右端は、地蔵ではなく六十六部廻国供養塔。丸彫の立像は正徳元年(1711)10月の造立。六十六部廻国というのは法華経を66部書き写し、それを全国の66寺に奉納して廻ることだが、実際にはその僧は乞食のような姿となって米銭を乞いながら廻ったらしい。

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真ん中の2基は地蔵菩薩立像。右側は高さが126㎝ある大きなもので、念仏講中による。造立は寛文12年(1672)8月で江戸時代前期のものである。武州多磨郡菅刈荘大蔵村とある。菅刈荘は荘園の名残りのある地名。まだこの時代は純粋に念仏供養をしていたものであろう。中左の小さめの光背型の地蔵菩薩立像は明和3年(1766)10月の造立。地蔵ではないかもしれない。というのは右側に「龍花山十四世起立之」とあるためである。左端は明治19年(1886)の比較的新しいもので、大蔵村の念仏講中によるものだが、幼くして他界した男の子二人と女の子二人の弔いのようである。大蔵本村石井の銘がある。

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道路わきに立っているひときわ大きな石塔はてっきり大きさから供養塔だとばかり思っていたが、よく見ると馬頭観音であった。これほど大きいものは珍しい。中間の台石に観音講とある。年代は新しく、大正10年(1921)2月である。世田谷区の西部から狛江市にかけては、開発がかなり進行したもののまだあちこちに昔の名残がある。特に細くてまっすぐでない道はもっとも典型的である。

場所  世田谷区大蔵6丁目4-1

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