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2019年12月 6日 (金)

宝昌寺境内の石仏(杉並区成田西)

宝昌寺は曹洞宗の寺院、安政3年(1856)に火災で本堂を焼失し多くの歴史的遺物を失ったが、大正10年(1921)に本堂を再建、江戸末期の火事で焼けなかった板碑や石仏は残されている。板碑は表に出ていないので拝見できず。境内の中にあるいくつかの石仏を見て回る。

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本堂と墓地の間にある無縁仏群の上にそびえているのは三界万霊の台石に載った如意輪観音座像。念仏講中のもので、願主は二人とも「内方」と付いているので女性である。女念仏講中ではないだろうか。「白畑村(白幡村)」の銘がある。造立年は元禄7年(1694)11月で、杉並区の指定文化財になっている。

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その手前の草木の脇に遠慮がちに立っているのが地蔵菩薩立像。区内でも相当古い部類のもので、造立年は寛文3年(1668)8月。武州多東尾崎村の銘があるが、多東というのは多摩の東の郡で、鎌倉時代から江戸時代まで使われた郡名。尾崎村は五日市街道の尾崎橋周辺、つまりこの寺の辺りの村名である。この地蔵も区の指定文化財である。

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地蔵のすぐ近くにあるのが2基の庚申塔。これらもまた指定文化財である。右の庚申塔の笠の上には擬宝珠があったのだろうか。右のほうが古く、地蔵に次ぐ古さの寛文8年(1668)9月の造立。裏面には「石屋 市谷田町 高橋長兵衛」とある。「武列多摩郡中野郷成宗村」の銘が入っている。左の庚申塔は、尾崎村の銘がある。造立年は元禄3年(1690)2月。右の庚申塔の青面金剛は立像で邪鬼を踏んでいるが、左の庚申塔は青面金剛座像で邪鬼はない。しかし青面金剛の座像は滅多に見ない珍しいものである。

場所  杉並区成田西3丁目3-30

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