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2019年12月 7日 (土)

白幡の石仏(杉並区成田東)

善福寺川尾崎橋の五日市街道は、昔から今のルートだったのではなく、もっとくねくねと善福寺川の河岸段丘を上っていく道筋だった。橋の東側から道はすぐに北に曲がり、白幡の石仏の前で東へ向かい白幡の坂をのぼっていた。その江戸時代からの旧道が現在もきれいに残っている。

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白幡の坂の坂下には大きな松の木があり、その脇に3基の石仏が屋根付きの場所に並んでいる。右端の地蔵菩薩立像は念仏講中のもので、元禄11年(1698)11月の造立。中央は馬頭観音像だが、造立年は宝暦10年(1760)10月と馬頭観音の中でも相当に古い部類に入る。左端は地蔵菩薩立像で、こちらも宝暦3年(1753)10月で、念仏講中によるもの。

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石仏を見上げて右側の道が旧五日市街道の白幡の坂。いっぽう左側の道は馬橋みちと呼ばれた古道でこちらも急坂である。現代では坂はほぼほぼ均されたり切通しで緩やかにされたりして意識をせずに上って行けるが、江戸時代の坂はどこも難所だった。標高差数mとはいえ、関東ローム層の赤土は雨が降ると荷車を進めるのが困難になる。人も牛馬も必死で荷を運ぶ。その感謝の心が馬頭観音になって残されているのである。

場所  杉並区成田東3丁目15-4

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