実相院の諸仏(中野区沼袋)
実相院は真言宗如意山実相院世尊寺が正式名称。正平7年(1352)に新田一族が足利軍と戦った時に、その一派(子孫)が沼袋に土着したのが起源と言われる。沼袋と江古田には矢島姓が多く、檀家にも矢島家が多いので別名矢島寺とも言われるらしい。そんな実相院の山門を入ると両側に石仏がランダムに置かれている。
右側にあるひときわ大きな地蔵立像は天和2年(1682)11月の造立。「奉建立地蔵菩薩・・・」とある。
左の方には上部が一部欠損した馬頭観音がある。コンクリートのような表面だが石である。側面に大正13年(1924)9月の造立年が記されている。
その少し山門寄りにあるのが如意輪観音像。 造立年は元禄4年(1691)11月とある。このほかにも、貞享元年(1684)10月造立の如意輪観音像、元禄15年(1702)1月造立の(おそらく)大日如来像などが並んでいる。墓所入口にも何基かあり、勉強になった。
場所 中野区沼袋4丁目1-1
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