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2020年1月28日 (火)

新井薬師の諸仏(中野区新井)

中野区の新井薬師は区内でも最も有名なお寺。駅の名前も新井薬師前駅とあるが、実は500mほど離れている。参道は南東側からで駅からではない。当然鉄道の方が後からできたわけで仕方がない。この寺も真言宗豊山派である。中野区には豊山派の寺院が多い。梅照院(新井薬師)と並んで中野区最大級の寺である宝仙寺も豊山派である。やはり中野に犬屋敷があったことで綱吉の母を祀る護国寺(豊山派)の勢力が強かったのだろうか。

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境内には多くの石仏が集められているが、その中でひときわ目を引くのこの板碑である。残念ながら造立年などは分からない。上部に彫られているのはキリークで真言の意味のようだが、私にはまだ理解できていない。台石には興味深い文章が彫られている。昭和2年(1926)に武州北多摩郡砧村喜多見で水道工事の折に出土したような話である。東光寺の名もある。東光寺は新井薬師駅の反対側にある寺。どうも気になったが東光寺はいずれ訪問予定。

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板碑の近くの無縁仏等の集合体の中にいくつかの庚申塔や馬頭観音が埋め込まれている。上の写真は庚申塔で、唐破風笠付角柱型で正面金剛像と邪鬼・三猿・二鶏が描かれている。年代は元禄14年(1701)10月、「武列経多東郡新井村 願主 久保寺清兵衛 同行8人」とある。新井村のどこかにあったものが打ち捨てられここに拾われたのだろうか。

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庚申塔っぽいものが他にもあったが、刻時が全く読めない。上の写真の右側は比較的新しい時代のもののようである。こういう石仏を丸く集めてコンクリートで固めてあるが、個人的には固めるのは好きではない。もっとも盗難防止の目的はあるかもしれない。

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上の写真は左側が馬頭観音で、右側は庚申塔である。青面金剛像と三猿の図柄で、元禄7年(1694)11月、武刕新井村の銘がある。新井薬師の正式名は新井山梅照院薬王寺だが、巷ではほぼ新井薬師で通っている。創建は天正4年(1586)。本尊である薬師如来と如意輪観音像はなんと大きさが一寸六分(約5.5㎝)とまるでミニチュアの世界。写真では拝見したが12年に一度の寅年の御開帳のみなので、もちろん見たことはない。

境内には他の古い石仏もあるようだが、再訪して探してみたいと思う。

場所  中野区新井5丁目3-5

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