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2020年2月23日 (日)

中和泉品川道の庚申塔(狛江市中和泉)

かつての多摩川の木材水運の帰り道である筏道は世田谷区内での呼び名で、狛江市に入ると品川道と呼称を変える。調布辺りで京王線の南側を並行して通る品川通りも同じ由来である。江戸以前は府中が武蔵国の国府だった。そこから多摩川の左岸を下り品川湊に至る街道が中世からあり、それが所以で品川道と呼ばれる。現在分かっている狛江市内の品川道(筏道)の筋は3つある。ほかの呼び名としては六郷道という呼び方もあるようだが、これは江戸時代行先に道をつけて読んでいたので、六郷土手へ行く道、府中へ行く道程度の意味だろう。

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中和泉の品川道の辻にポツンと庚申塔が置かれている。造立年は安政5年(1858)8月とある。駒型の文字塔で道標を兼ねている。正面は「左 江戸道」、右面は「右 地蔵尊道」、左面は「西 府中道」とある。地蔵尊道というのは狛江駅北口にある泉龍寺の子育地蔵尊を指す。方向が東西南北ではないので推測が難しいが、江戸道はおそらく調布入間町から祖師谷を経て滝坂道に繋がっていたのではないだろうか。

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江戸時代以前の道を調べてみると、この辺りを南北に鎌倉街道が通っていたようだ。登戸の南の辺りで渡船で多摩川を渡るルートらしい。おそらくは過去千年の間、いろいろな道が多摩川に並行し、ある道はそれと交差し、人々が行き交っていたのだろう。そんな辻のひとつを見ているような気がする場所である。

場所  狛江市中和泉4丁目1-24

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