東野川民家の庚申塔(狛江市東野川)
狛江市の通り名は学校に由来するものが多い。狛江第五小学校から西に延びる道と南に延びる道には「五小通り」と書かれている。西に延びる方の五小通りの途中の民家の庭先に古い庚申塔が祀られている。
駒型のなかなか立派な庚申塔である。隣にあるのは地蔵立像っぽいが中程で折れていたり、顔がどうも別物のようで、出処は分からない。いっぽうの庚申塔は年代観もありしっかりしたものである。
日月、青面金剛像、三猿の図柄で脇に二鶏が彫られている。高さは97㎝ほどあり、「奉造立 庚申供養 武州多摩郡覚東村」の銘がある。また願主名も河合伝内ほか7名の名前が彫られている。造立年は正徳4年(1714)9月とあるので、江戸時代の最も栄えた時期のものである。覚東村は旧野川よりも東側の村であった。
場所 狛江市東野川2丁目3-2
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