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2020年2月14日 (金)

十貫坂地蔵堂(杉並区和田)

十貫坂は坂道ぶろぐの「十貫坂」でも登場した坂で、中野長者との関連の説もある坂道である。その坂下は中野区と杉並区の区境になっているが、ここは江戸時代も本郷村と和田村の村境であったままの境界が現在に引き継がれている。その坂下にはたいそう立派な地蔵堂があり、いくつもの石碑石塔が祀られている。

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十貫坂地蔵堂という扁額もかなり立派なものであるが、中の石仏は汚れたガラス越しに拝見するしかないのが残念である。説明板によるとこの地蔵堂の石仏たちは、本郷村との村境の塞ノ神として祀られたものらしい。この坂下から西は和田村の中心地で現在の立正佼成会の豪華な施設が立ち並ぶ辺りが本村だったようだ。

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堂宇を覗くと、左に笠付角柱型の庚申塔がある。元禄5年(1692)11月の造立で、青面金剛像に三猿が彫られている。側面には武刕多麻郡和田村同行23人とあるが、蓮華の浮彫もある江戸時代前期の立派な造りである。左下に板碑型の墓石があるがこれも元禄11年(1698)5月と古いものである。

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中央にはひときわ高い丸彫の地蔵立像がある。造立年は享保2年(1717)10月。「奉造立地蔵菩薩和田村女念佛講中」とある。江戸時代は女性の講中も盛んで、男女の差もそれほどなかったことが女念佛講中を見ると分かる。

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右側には5基の石塔石仏がまとめられているが、後ろの左側は角柱文字塔の庚申塔である。正面に「奉供養庚申待」とあることで分かる。造立年は正徳2年(1712)10月である。その周りの地蔵菩薩立像はどれも年代不詳だが、後ろの円柱型は珍しい。

場所  杉並区和田1丁目58

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