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2020年3月27日 (金)

延命寺の石仏(渋谷区千駄ヶ谷)

延命寺は原宿の近くにひっそりと佇んでいる静かな寺院だが、創建は元禄元年(1688)と伝えられる。もともとは地蔵堂だったとのことで、そのスタイルを3世紀半経った現在も踏襲しているような気がする。例に漏れず廃仏毀釈で廃れていたが、大正末期に再建されたという。

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延命寺には庚申塔以外にも多くの石仏が保存されている。庚申塔の並びの墓所側に並ぶ3基の石仏は、左から明治40年(1907)の聖観音像、次も聖観音像だが足元に他の菩薩の頭部が置かれていてぎょっとする。一番右の聖観音立像らしき丸彫の石仏の足元にも他の地蔵の頭部があるので、これはそうするものなのかもしれない。

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塀の向かい、本堂側に並ぶのは諸仏。右端から、昭和6年(1931)の地蔵菩薩、丸彫聖観音像、延宝7年(1679)の如意輪観音像、正徳年間(1711~1716)の如意輪観音像、元禄7年(1694)の聖観音像、貞享2年(1685)の聖観音像(ただし大正元年に再建)と並んでいるが、どれも墓石らしい。

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墓所に向かう時にはこの路地を通るのだが、私にとっては豪華な道である。とはいえ延命寺の主役は寺の入口にある延命地蔵尊であろう。高さは145㎝もある丸彫の地蔵菩薩像である。

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造立年は安永9年(1780)4月、台座の背面には「久保町 石工 高井藤四郎」とあるので青山外苑前の石工が彫ったもの。「為法印性海追福造立之者也」とあるが性海は願主のお坊さんの名前である。すぐ近くにある山手線の線路や明治神宮は江戸時代は滋賀県の近江彦根藩井伊家の下屋敷だったので、その屋敷の脇にあった寺ということになる。

場所  渋谷区千駄ヶ谷3丁目56-5

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