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2020年3月 9日 (月)

神明通りの松の庚申塔(杉並区南荻窪)

杉並区に神明通りという道がある。北の端は東京女子大、南の端は五日市街道だがもともとは大宮八幡への道だった。この神明通りは江戸時代からある古道。北も古道は東京女子大よりもさらに先、千川用水を出発点としていた。そんな古道だから庚申塔の一つや二つあっても不思議はない。また古地図をみていて気付いたのは、神明通りは五日市街道の裏通りであり、間口割で五日市街道沿いに人々が住むようになった時に、幅18m程度で鰻の寝床のような地割の土地の所有を許され、数百m先にある神明通りがその裏の端っこだったと思われる。

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民家というかアパートの物干しの前に少し傾いた笠付の庚申塔が立っている。そして手前の松が見事な幹を見せてくれる。松は育ちが早いのでこの松もせいぜい100年余りだろうと思うが、江戸時代から何世代か繋いできたのだろうか。それだけ庚申塔とのバランスがいい。

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笠付角柱型の庚申塔は高さが112㎝、三猿のみだがその上には「奉寄進庚申二世安樂」とある。造立年は延宝4年(1676)9月で区内でも古いもののひとつである。「武刕た麻郡 下荻久保村」銘で10人の願主の名が彫られている。誤字が多いが江戸時代はそういうのも多い。以前はこの庚申塔には屋根があったがいつしか朽ちて取り払われてしまったようである。

場所  杉並区南荻窪1丁目29-5

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