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2020年3月24日 (火)

聖輪寺の庚申塔(渋谷区千駄ヶ谷)

国立競技場から最も近い寺が聖輪寺である。聖輪寺の門前で坂道が二手に分岐しているが、南側の坂道が観音坂。聖輪寺前の道は明治時代に開かれた道で、それ以前は観音坂の道しかなかった。聖輪寺の本尊が如意輪観音だったことに由来する坂名だが、ご本尊の如意輪観音は戦災で焼失してしまった。盗賊の言い伝えなどはなかなか面白いので、坂道編の観音坂をお読みいただきたい。

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こじんまりとした寺院だが、山門を入って左手に本堂、その本堂から左に転じると目の前に不動明王像がある。「見守不動」と呼ばれ、別像の二童子が脇に立つ。この不動の功徳で門前の観音坂では事故がないという。塀沿いには不動明王と六地蔵が並び、その向かいの本堂前には庚申塔が2基祀られている。

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左の角柱型庚申塔は延宝5年(1677)10月の造立で古いもの。三猿のシンプルな図柄である。右の駒型庚申塔は高さが123㎝ある大きなもの。青面金剛像に三猿の図柄である。造立年は元禄3年(1690)5月。江戸時代前期の庚申塔はやはりいい。

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奥の高台に上ると墓所だが、その手前に無縁仏を集めた六面塔などがあり、どれも見事である。その中に五人地蔵なる石仏がある。五人地蔵と言っても顔が5面あるわけではなく、台座に「五人地蔵」と書かれているだけ。しかし地蔵の持つ錫杖(しゃくじょう)に子供がすがる図柄は極めて珍しい。台座側面には名前が5人分ある。それで五人地蔵か。

聖輪寺の開基は寺の説明書きによると、神亀2年(725)に僧行基が北越遊行の折にここで休憩したところ、古木に如意輪観音が出現しこの場所を指示したので、行基が如意輪観音をその古木で彫ったと書かれている。

場所  渋谷区千駄ヶ谷1丁目13-11

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