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2020年3月28日 (土)

市杵島神社の石仏(練馬区豊玉北)

存在感の乏しい神社だが歴史は古く、創建年代は不詳。江戸時代この辺りは中荒井村という農村で、もともとは弁天様であった。現在も地元の通称では弁天様で通っているようだ。市杵島神社の祭神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)は福岡の宗像神社中津宮の神で、海神の一柱だが、どうも江戸時代に厳島と混同されてしまい弁財天とされてしまったらしいのである。

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以前は旧社殿を囲むように池があったという。しかし昭和20年代から30年代に埋められてしまったらしい。現在の社殿の後ろには3基の石仏がある。これらはすべて、昭和初期の耕地整理によってここに移されたものである。戦前の地図を見ると、桜台駅あたりから流下してきた妙正寺川支流江古田川に流れ込む沢の脇に池に囲まれた弁天祠がある。

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一番右の地蔵菩薩立像は、宝永5年(1708)10月の造立で、「武刕豊嶋郡中荒井村 23人念仏講中」の銘がある。中央の堂宇に収まっているのは不動明王像。こちらは新しく明治40年(1907)9月の造立で、「講中15人建之」と彫られている。左の石塔は中央が中折れしたものを修復してあるが、宝暦13年(1763)9月のもの。中央の文字列の最後に「安全」という文字が見られるが、欠損で読めない。練馬区の資料を調べてみると庚申塔のようである。中央の文字は「奉造立庚申尊像家内安全」と書いてあるらしい。なお市杵島神社の後ろには目白通りが走っているが、旧道からしか入れない。この旧道は中荒井村から上板橋宿への主要な村の道であった。

場所  練馬区豊玉北2丁目17-2

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