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2020年3月 6日 (金)

松林禅寺の諸石仏(杉並区高井戸東)

松林善寺には庚申塔以外にも多くの石仏がある。墓所にもあるようだが、今回は本堂前のもののみを見てきた。まずは右側に並ぶ六地蔵。それぞれ異なる年代に造られているのだが、こうして並ぶときれいにそろっている。

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年代は右から、明和元年(1764)、明和5年(1768)、寛政5年(1793)、享和2年(1803)、宝暦13年(1763)、天明3年(1783)で40年もの違いがある。台座には、「右 五日市道 左 府中裏道」とあるが、この府中裏道は人見街道の事であろう。

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左列の手前から2番目にある小さめの舟型の石仏は馬頭観音。ゼニゴケが増え始めているが、頭上には馬の頭がある。造榮つは文政3年(1820)8月で、馬頭観音としては比較的古い方である。右側には宿岩安右衛門とあるが、農民なのかどうかは分からない。

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その右隣りにはごっつい角柱型の供養塔。正面には「天下泰平 四国八十八番供養塔 国家安全」とあるので、巡礼の供養塔である。右側には、「西国 秩父 番頭 百番供養塔」とある。造立年は天保10年(1839)7月である。

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奥の列の庚申塔の間にあるのが駒型の地蔵立像。天明3年(1783)10月の造立である。正面には「奉納大乗妙典六十六部供養塔 下高井土村願主 宇兵衛」とある。下高井戸はそれほど遠くない。江戸時代神田川を下れば隣村は下高井戸村だった。

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少し本堂寄りに背の高い丸彫の地蔵立像がある。造立年は寛保元年(1741)8月、台石には「武刕多磨郡上高井土村」そして「久ヶ山村」の銘がある。また台石の側面には「右は大見や前新田道」「左ハふちうみち全心息慈」とあるが、これは人見街道の先で右は東、大宮八幡宮の前新田(開拓水田)、左は西で府中へ向かう道標になっている。

場所  杉並区高井戸東3丁目34-2

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