« 田端神社の庚申塔(杉並区荻窪) | トップページ | AMEXビルの庚申(杉並区荻窪) »

2020年3月13日 (金)

高野谷戸の馬頭観音(杉並区荻窪)

この馬頭観音がある辻は変形のヤス型(魚を刺すフォーク上の漁具)になっているが、周辺よりも若干標高が低い。標高は堂宇の場所が42.6m、坂上は45.6m、堂宇の10mほど西が最も低く41.4mで5m程度の高低差がある。これはここに細沢が流れていた為で、水源はここから北西に200m程の荻窪4丁目22と23辺りにあった湧水。その湧水を使って江戸時代に池を作り、水田開発をして「天水田圃」と呼ばれた。

P1010264

堂宇には張り紙がしてあり、「荻窪3丁目19-11の地蔵」とあるが、実際は馬頭観音である。現在は小さな十字路だが昔からの道の交差点であったので、堂宇があるべき場所と言える。馬頭観音の横には「念仏供養為法界萬霊  谷戸」とあるので、やはり昔の高野谷戸という地名の意味だろう。ちなみにこの細流は「高野ヶ谷戸(こやがいど)」と呼ばれ、現在は一部暗渠で残っている。

P1010269

造立年は宝暦6年(1756)8月。願主光圓とある。8月の彼岸の日に馬頭をお祀りしたようだ。現在は杉並区のどこまで行っても民家の続く住宅地だが、大正時代までは農民が懸命に開墾した水田が広がる低地と農民が住む周辺の台地があり、民家の周りは針葉樹広葉樹の武蔵野の森が広がっていたはずである。

場所  杉並区荻窪3丁目19-11

|

« 田端神社の庚申塔(杉並区荻窪) | トップページ | AMEXビルの庚申(杉並区荻窪) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 田端神社の庚申塔(杉並区荻窪) | トップページ | AMEXビルの庚申(杉並区荻窪) »