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2020年4月 4日 (土)

世尊院墓所の石仏【1】(杉並区阿佐谷北)

JR中央線阿佐ヶ谷駅のすぐ北、中杉通り沿いに東側には世尊院の本院、西側には世尊院の墓地がある。中野区で最も反映した寺院は宝仙寺だが、現在の世尊院の場所にはかつて宝仙寺があった。室町時代に宝仙寺が中野に移転したため、その子寺であった世尊院がここに残されたのが始まりのようである。

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墓地の鉄格子の開き戸は大概開いている。入って中杉通り沿いに進むと、多くの石仏が並んでいる。上の写真は六地蔵と諸仏。後ろの六地蔵は正徳4年(1714)9月の造立。手前に並ぶ諸尊はほぼ墓石のようである。

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少し進むと一つの台石に地蔵菩薩立像と如意輪観音像が並んでいる珍しいタイプのものがある。どちらも阿佐ヶ谷念仏講によるもので、造立は大正10年(1921)とおよそ100年前。ともに9月とある。私の亡父が大正生まれだったので、それほど昔には感じないが、その時代にも念仏講が盛んだったことがわかる。

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少し奥に行くと供養塔がある。間にはいくつかの石仏があるがそれは後述したい。この供養塔はちょっと不思議。中央には「奉唱満供養道光智運法師」、左右には「光明真言三千万遍」「普門品六万八千巻施主朝倉〇〇」とあるので経典を納めたのだろうか。ところが造立年が、左側には安永8年(1779)、右側には安永7年(1778)、そして下部には明治43年(1910)とあるので一体どれが正しいのか分からない。こういう不思議なものもあるのである。

場所  杉並区阿佐谷北1丁目26-6

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