民家の塀の地蔵(杉並区阿佐谷南)
阿佐ヶ谷駅の南口から荻窪方面にむかう道すがらの民家の塀に地蔵堂がある。当然ながら地図にはGoogleマップにすら載っていない。仕事で通りかかって見つけた地蔵である。民間の塀が凹んでおり、そこに角柱型浮彫のお地蔵様が祀られている。
台石には「救地蔵」とある。高さは43㎝ほどで、角柱に浮彫の地蔵立像だが顔面が破損している。造立年などは全く分からない。杉並区の資料を調べてみるとあるにはあったが詳細は分からない。
前面道路は昔の阿佐ヶ谷川の暗渠である。阿佐ヶ谷川は阿佐ヶ谷駅の東側で桃園川に合流していた。阿佐ヶ谷川の源頭は現在の荻窪駅北口ロータリーの北側あたり、そこから青梅街道沿いに流れ少し東流すると北に流れを変え、この通り沿いを流下していた。明治時代まではこの辺りは水田が広がり阿佐谷田圃と呼ばれた。昭和初期まではその名でよばれたが、大正期から民家は集中してきたようである。現在も阿佐ヶ谷駅南口に寿々木園という釣堀があるが、これはこの阿佐ヶ谷川の名残りである。
場所 杉並区阿佐谷南3丁目44-7
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