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2020年5月29日 (金)

徳源院の石仏(文京区本駒込)

徳源院は地下鉄南北線本駒込駅のある駒本小学校前から動坂に向かう道の途中、蓮光寺の北向いにある臨済宗の寺院。創建は寛永7年(1630)で当初は湯島に開かれたが、天和2年(1682)に現在地に移転した。江戸時代後期の切絵図には「徳源寺」とあるが、今は寺名はない。元禄期の切絵図には徳源院と隣の常徳院は描かれていないので、移転当初はまだ知られていなかったのだろう。

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禅寺らしく質素な境内にこじんまりとした本堂だが、雰囲気はとても厳かである。山門をくぐって左側にあるのが日限地蔵。この日限地蔵は寛政5年(1793)に動坂上に建立された。ご利益があると庶民からは大いに崇拝され、「動坂の日限地蔵」と人気を誇っていた。その動坂にあった日限地蔵が、昭和60年(1985)にこの寺に移された。

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右手に錫杖、左手に宝珠を持つ典型的な地蔵だが、日限地蔵というものは日限り(ひかぎり)地蔵とも読み、日限を切って祈願をする対象の地蔵尊であった。多いのはやはり子育地蔵でそれだけ赤子が大きく育つのは難しかったのだろう。

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日限地蔵の傍には、これもまた同坂上の日限地蔵堂にあった猿田彦大神の石塔が立っている。こちらは文京区の資料だと昭和57年(1982)に移設とあり、日限地蔵よりも3年早い。造立は文化4年(1807)2月で、角柱型。下部には道標となる行先が彫られている。 右面は、千た木(千駄木)、ねす(根津)、やなか(谷中)、うへの(上野)。正面は、すぐ こまこミ(駒込)、小いし川(小石川)。左面は、坂下 たはた(田端)、をく(尾久)、ひくらし(日暮里)、せんしゆ(千住)となっている。地名というものもなかなか面白い。

場所  文京区本駒込3丁目7-4

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