« 鵜の木八幡の庚申塔(大田区南久が原) | トップページ | ぬめり坂の庚申塔(大田区南久が原) »

2020年5月10日 (日)

おしゃもじ様(大田区南久が原)

鵜の木八幡神社の前の道は古くからある道で、中原街道が呑川を渡る石川台で中原街道と分岐して南へ伸び、下丸子で青梅との往還である筏道に接続する。この道を鵜の木八幡から南へ100m程進むと、大きなカヤの樹があり、その根元に堂宇がある。堂宇の中は広いが、中央に石塔が一基立っている。土地では「おしゃもじさま」と呼んでいる。

Cimg4421

大田区によると、道路の悪魔を防いで道行く人を護る神様で一般的な部類としては道祖神だという。石塔の前には沢山の杓文字が納められている。しかし、おしゃもじさまという民俗神は一般的には、ご飯をよそう杓文字を神格化したもので、口を守る神様とされる。 発展して咳や咽喉の病気や風邪から人を守ると信じられることが多い。供えてある杓文字を持ち帰り、患部をなでたり、その杓文字でご飯を継いだりすると病気が治るというものである。

Cimg4423

石塔の前面には「道郷食社詞」とあり、左右に年号がある。享保12年(1727)12月の造立で、明治4年(1871)10月に再建とある。ずいぶん昔からある民俗神である。狛江にあるおしゃもじ様は、百日咳に霊験あらたかと言われる。大田区のこのおしゃもじ様も狛江のおしゃもじ様も、治癒したら新しい杓文字を加えて、二つの杓文字を奉納するというしきたりのようである。

場所  大田区南久が原2丁目26-20

|

« 鵜の木八幡の庚申塔(大田区南久が原) | トップページ | ぬめり坂の庚申塔(大田区南久が原) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 鵜の木八幡の庚申塔(大田区南久が原) | トップページ | ぬめり坂の庚申塔(大田区南久が原) »