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2020年5月18日 (月)

今泉北向庚申(大田区矢口)

延命寺の西、新田神社から矢口の渡しに出る街道と延命寺との間の辻に立つのが今泉北向庚申。新田神社辺りは矢口村、南の圓應寺辺りは古市場村、その間に挟まれていたこの辺りが今泉村であった。江戸時代の村は小字レベルのものが多く、今泉村も江戸時代末期で34戸(193人)の村だった。当時の江戸の農村は平均6人家族くらいだったから、今泉村も典型的な街道近くの農村だったはずである。

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昔の場所もここだったのかどうかは分からない。というのは写真の堂宇左の道は江戸時代から村の中の道としてあったのだが、ここが辻だったかどうかは不明。しかしこの周辺は田んぼではなく民家が固まっていたことは分かっている。道筋だけは関東大震災後に耕地整理をされてしまいそれまでの道が分からなくなっている。ただ、ここに北向庚申があるということは、ここが矢口村と今泉村の境だったとも考えられる。

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堂内の庚申塔は戦災による傷みが激しい。表面が剥離しているのは戦火によるものだという。駒型で造立年は文化5年(1808)12月。青面金剛・邪鬼・三猿の図柄。庚申塔の文字は読めないが、親切に脇に掛けた板に書かれている。近くに十寄(とよせ)神社があり、延文3年(1358)に矢口の渡しで非業の死を遂げた新田義貞の次男、新田義興一行の霊を祀っている。

場所  大田区矢口2丁目24-11

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